皆さんは「キャリアブレイク」と聞くと、どんなイメージがありますか?
キャリアブレイクとは、仕事から一時的に離れて、
- 長期の海外旅行や留学へ行く
- 家族時間を大切にする
- 自分軸を見つける
など「前向きな無職期間」として知られています。
一方、良いイメージだけではなく「若いならいいけど…」「お金が心配」と積極的になれない人もいるかもしれません。
私も、30代でこれまで積み上げてきた経歴を手放しました。
「30代で無職、賢くない選択だなぁ」と思う人もきっといるでしょう。
たしかに、私の場合キャリアブレイクをして失ったと感じることもありました。
この記事ではキャリアブレイクで得た学びを通じて、私の中で起きた変化を振り返ります。
もし今、キャリアブレイクに興味がある人が「こういう人もいるんだな」と、体験談の一つとして読んでもらえたら嬉しいです。
30代の私が安定した企業を離れてキャリアブレイクを決めた理由
私がキャリアブレイクを決めた理由は、自分の仕事観と向き合いたいと思ったからです。
公務員と民間企業の両方で働く中、私は以下のような「自分なりの大切にしたい仕事観」に気づきました。
- 自分で稼ぐスキルを身に付ける
- 複数の収入源を持つ
- プロジェクトの発注側から末端で支えている人まで、関係者の顔が見える環境で仕事をする
ですが、公務員と民間企業の両方で働いたからこそ、これらの仕事観を実現させるのは簡単ではないとも感じていました。
私が仕事観を認識するまでの迷いを、以下の記事で振り返っています。念願の転職先で得た学びや違和感、そして退職の決断に至るまでの過程を書きました。
転職を考える人や転職先で悩んでいる人にとって、一つの体験談として参考になると嬉しいです。
もちろん「社会とはそういうもの」と納得して働き続ける選択もあったと思います。
そんなとき、母方の祖母が亡くなりました。親戚の中で誰かが亡くなるのは、10年ぶりでした。
私は10年ぶりに「人の死」と向き合って「人生には終わりがある」と強く認識したんです。
「自分が大切にしたい仕事観を実現できる働き方ができるかどうかはわからない」
「それでも一度、向き合ってみたい。」
そう思い、キャリアブレイクを決めました。

お金の面についても簡単に触れておきます。
私は独身で、お金のかかる趣味もなかったため、ある程度の貯金がありました。少なくとも1年は生活できるくらいの金額です。
30代女性がキャリアブレイクをしてわかった2つの学び
最初、私は「キャリアブレイクの期間で自分の価値観をリセットできる」と思っていました。
ですが、実際は違いました。
ただ仕事から離れただけでは、考え方はなかなか変わりません。
振り返ってみると、キャリアブレイクは想像していたよりずっと難しいと感じます。
働かない時間を過ごす中で、自分の思考のクセや価値観に何度も向き合いました。
以下では、キャリアブレイクで自分と向き合って気づいた「2つの学び」を紹介します。
①会社を辞めても「頭の中は会社員のまま」
キャリアブレイクを始めた当初、私はまだ「会社員の自分と同じ思考のまま」でした。
「会社を辞めたら、気持ちも自然と切り替わる」と思っていたのですが、実際は違ったんです。
たとえば、
- 早く働かないといけない
- せっかくの休みだから充実させないともったいない
など、どこかで「何か生産的なことをしなければ」と感じていた部分があったと思います。
会社を辞めて自分と向き合いたかったはずなのに、頭の中ではまだ会社員のルールで動いていたのです。
②「情報の食べ過ぎ」は自分を見失う
先ほど、会社を辞めても「考え方は会社員のままだった」というお話をしました。
その影響もあり、キャリアブレイクが始まった頃の私は、とにかく多くの情報に触れていました。
なぜなら、当時の私は「知識を増やせば理想の働き方が見つかるのではないか」と思っていたからです。
そのため、
- 稼ぐスキル
- 副業
- 不労所得
- さまざまな働き方
- 働くうえで大切なマインド
など、本や記事を通してたくさんの情報に触れました。
まとまった時間を使って勉強できたこと自体は、良かったです。
ただ振り返ると、私は情報を集めることに夢中で、キャリアブレイクの一番の目的だった「自分と向き合うこと」ができていませんでした。

自分が長年培ってきた価値観をリセットするというのは想像以上に難しいんだと感じました…!
キャリアブレイクで大切なのは答えが浮かぶまで「待つ」こと
キャリアブレイクでは、あえて「何もしない時間」を作るのが大切だと感じます。
なぜなら、時間の余白がないと、新しいアイデアや自分の本心が浮かびにくくなってしまうからです。
たしかに、キャリアブレイク中は無職に対する負い目を感じやすいです。
そのため「何か行動しないと時間を無駄にしてるのでは?」と焦ってしまうときもありました。
そして、情報を集めて知識を増やすなど、自分ではなく外から答えを探そうとしていたと思います。
もちろん、情報を集めて良かった面もたくさんありました。
ですが「これが将来につながるのか」「無駄にならないか」と考えながら動いていると、自分の本心が浮かぶ余地がなくなってしまいます。
だからこそ、ときには思い切って立ち止まり、何もしない時間を過ごすのも必要だと感じました。

このときの私は、
「今は風が吹くのを待っているんだ」と思うようにしていました。
公務員・会社員だった自分と雇ってくれた2つの組織への感謝
キャリアブレイクで仕事を離れたからこそ、これまで働いていた自分の時間を肯定できました。
そして、自分を雇ってくれた2つの組織に改めて感謝しました。
正直に言うと、退職を決意するたび、
「せっかく安定した環境にいたのに」
「辞めてしまうなんてもったいない」
「組織の文化に合わせられない自分に問題があるのでは?」
と思ったときがありました。
確かに、私が挑戦したいと思った「複数の仕事の掛け持ち」「関係者の顔が見える仕事」などは、公務員や大手企業の中では実現しづらいと感じます。
ですが、私にとって組織で働いた経験が遠回りだったとは思っていません。
むしろ、その時間があったからこそ「自分はどう働きたいのか」を考えられました。
だからこそ、これまで雇ってくれた2つの組織には心から感謝しています。

インターネットでは会社員としての働き方を批判する考えもありますよね。
私の場合は、満員電車も、組織ならではのルールに戸惑った経験も含めて、すべて自分の成長につながったと感じます。
キャリアブレイクで失ったパートナーとの未来
キャリアブレイクによって多くの学びが得られましたが、同時に失ったものがあります。
それは「パートナーとの未来」です。
あのとき会社を続けてパートナーと将来について話し合っていたら。
- もしかしたら結婚していたかもしれない
- 妊活をしていたかもしれない
- 家族ができていたかもしれない
そんな「もう一つの未来」の可能性があったと思います。
なお、キャリアブレイクを決めた当初、当時お付き合いしていたパートナーは私の選択を応援してくれていました。
しかし、半年ほど経って私がキャリアブレイクを延ばす決断をしたとき、私たちは別れることになりました。
お別れの理由は一つではありませんが「私が無職」という状況が大きな要素だったのは間違いないです。

当然ですよね。
昨今の婚活番組を見ていると「無職」は結婚相手として論外と言われています(私もそう思います)。
しかも私は30代半ば。子どもが欲しいと思う人にとってはマイナスでしかない…と世間から言われても何も言えません。
キャリアブレイクを経て見えた決意と覚悟|安定した場所から何もない更地へ
キャリアブレイクの1年間で、自分の価値観とじっくり向き合うことができました。
その中で生まれた覚悟は「これから先、組織の恩恵として得られていた安定や収入は手放す」です。
これまで私は、公務員や企業という環境の中で働いていました。
今思うと、それは「誰かが作った豪華な家に住まわせてもらっていた」状態だったと思います。
住まわせてもらっていた家は華やかで、整っていて、安心して暮らせました。
ですが今、私はそこを出て、何もない更地に立っています。
まだ建物はありません。これから自分の手で作っていくしかありません。
おそらく、組織にいたような「豪華な家」にはならないでしょう。
それでも、自分にとって居心地が良く大切な家を作れたらと思っています。
発信を通じて実践したい「納得した人生選択を考える」こと
キャリアブレイクの1年を通じて、これまでの人生をゆっくり振り返る時間ができました。
その中で改めて、人生には仕事や結婚、住む場所などさまざまな選択があると実感しました。

迷うときも多いけれど、そのときどきで自分なりに考え、納得できる選択をしていく。
そして最後に「自分の人生、悪くなかったな」と思えたらいいなぁと考えています。
このブログでは、私自身が迷いながら考えてきた経験や、これから向き合っていく人生の選択を言葉にしていきます。
その過程が、同じように悩んでいる誰かにとって「面白かった!参考になった!」と思えるものになったら嬉しいです。
そして、このブログをきっかけに人や仕事のつながりを生み出したいと考えています。

これからの自分と社会とのかかわりについて、このブログを起点として可能性を広げていきたいです!
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
質問や感想など、気軽にコメントもらえると嬉しいです。




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