公務員から転職はもったいない。この言葉は、公務員から転職を考えている多くの人が思い浮かべるのではないでしょうか。
私が公務員からの転職を迷っていたときも、以下の理由でなかなか決断できませんでした。
- 給料が安定していて休みも取りやすい
- 環境が悪くないのに転職するのは「もったいない」
結果、転職するか・しないかで1年以上悩んでしまいました。
振り返ると、公務員からの転職を決断するうえで大切なのは「自分がどうしたいか」だと感じています。
この記事では、実際に公務員から民間へ転職した私が、
- 公務員からの転職が「もったいない」と言われる主な理由
- 転職して良かったこと・良くなかったこと
- 公務員からの転職に向いている人
- 転職は慎重に考えるのがおすすめの人
を実体験をもとにお伝えします。
「自分はどう判断するのがベストか」を考える参考にしてもらえると嬉しいです。
公務員からの転職がもったいないと思う理由に、子育てなどライフイベントとの両立しやすさを考えている人も多いのではないでしょうか。
私も同じように迷いました。当時の心の揺れ具合を以下の記事でまとめています。よかったら目を通してみてください。
公務員から転職がもったいないと言われる3つの理由【実体験】
公務員からの転職は「何がもったいないのか」を調べると、最も多く言われているのが福利厚生の手厚さではないでしょうか。
実際に民間企業へ転職して、改めて公務員の福利厚生の良さを感じました。それぞれ、体験談をもとに解説します。
① 安定した収入がなくなる
公務員といえば、毎月の安定した給料。これは間違いなく、今振り返っても大きなメリットだったと感じます。
実際、公務員の給料はよほどのことがない限り、大きく下がる心配がありません。
一方、民間企業では、会社の業績や社会情勢、さらには個人の評価によって収入の変動があります。
そのため、安定した給料が保証されている公務員という立場を手放すのは「もったいない」と言われる理由だと、実際に転職してみて強く感じました。
② 仕事の売り上げノルマがある
民間企業では、仕事の成果として数値目標(売り上げなどのノルマ)を設定する場合があります。
「個人成績が収入に関わる」と聞くと、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。
実際、ノルマについては先ほど解説した「安定した収入がなくなる点」とも深く関係しています。
私自身「数字へのプレッシャーを直接受けずに安定した給料が支払われる公務員の環境」は大きなメリットだと改めて感じました。
もちろん、ノルマがある働き方にやりがいを感じる人もいます。
ですが「数字に追われない働き方」に魅力を感じる人にとっては、公務員からの転職がもったいないと感じる理由の一つになるでしょう。
③ 休みが取りづらくなる
私は民間企業に転職して、関わる人の数が一気に増えました。
転職先が広告・メディア業界だったのもあるかもしれませんが、さまざまなプロジェクトに参加するため、社内外に関係者がいる状態です。
そのため、休みの調整となると、
・取引先のスケジュール
・制作進行の締切
・関係者間の調整
などの影響を受けやすく、公務員と比べると休暇の取得難易度が上がったと感じます。
まったく休めないわけではありませんが、関係者が増える分、気軽さがやや減ったのは事実です。
公務員から民間企業へ転職して幸せ? 良かったこと5選
公務員からの転職が「もったいない」と言われる理由は、民間企業とのお金に関する仕組みの違いが大きいと感じます。
たとえば、公務員は税金をもとに公共サービスを提供する一方、民間企業は売上や利益を前提に成り立っている点です。
ただ、一口に「民間企業」といっても、働き方や制度はそれぞれ異なります。
そのため、転職して満足できるかどうかは、単純に「公務員か民間か」ではなく、転職先との相性が大きいと、実際に経験して感じました。
ここからは私の体験として「公務員から転職して良かったと感じていること」を5つ紹介します。
① 収入が上がった
公務員からの転職による収入の増加は、私にとって最も大きな良かった点です。
公務員は会社の業績などに左右されず、安定して給料が支払われるのが魅力です。
一方で、短期間で大きく収入を伸ばすのは難しい側面があります。
実際、転職後の収入水準を公務員として得る場合、数年先になっていたでしょう。
「成果や役割次第で収入アップを狙える」という点は、民間企業ならではのメリットです。
② 社内研修が充実していた
これは会社による部分も大きいですが、私が所属していた企業は、人材育成への投資に積極的でした。
著名人の講演や専門研修など、学びの機会が多かったのは大きな収穫です。
新しい知識や業界の考え方に触れる機会が多く、視野が広がった実感があります。
もちろん公務員にも研修制度はあります。
ですが、財源の性質上、人材育成への大胆な投資は、民間企業の方がしやすい傾向にあると感じました。
③ クレームなど外部からの問い合わせ対応が減った
業界や職種にもよりますが、私は公務員時代と比べて、不特定多数からの問い合わせ対応が大きく減りました。
知らない人から突然連絡が来ることはなく、関係者とのコミュニケーションが中心でした。
公務員時代に経験した突発的なクレーム対応などが減り、私にとっては心理的な負担が軽くなったと感じます。
④ 自分の裁量で仕事ができて働きやすくなった
先ほど「公務員からの転職はもったいないと言われる理由」で休みが取りづらい点について解説しました。
たしかに、休みは取りづらくなりました。
ですが、私の場合は裁量労働制だったこともあり、時間の使い方の自由度はむしろ高まったと感じています。
たとえば、
- 午前中に通院してから出社する
- リモートワークを柔軟に取り入れる
- 自分の業務進捗に合わせてスケジュールを調整する
といった働き方が可能でした。
「決まった時間に必ず席にいなければならない」という制約が減った点は、公務員時代より働きやすく感じた部分です。
⑤ 関わる人が増えて仕事の幅が広がった
民間企業に転職してから、関わる仕事が増えるとともに、関係者も社内外問わず増えました。
その結果、
・新しい価値観に触れられる
・人脈が広がる
・プロジェクトごとの刺激が増える
といった変化があり、私にとっては大きなプラスになりました。
もちろん大変さもありますが、環境の変化を楽しめる人にとっては大きな魅力だと思います。
公務員から転職して後悔? 良くなかったことを正直に回答
公務員から転職してデメリットだと感じたのは、収入が会社の業績や個人成果の影響を受けやすくなった点です。
たしかに転職して収入は上がりましたが、ずっと同じ金額が保証されるわけではありません。
状況に応じて下がる可能性もあります。特に、ボーナスの金額は会社業績の影響が強く、安定していなかったです。
そのため、収入の安定性という意味では、やはり公務員時代の方が高かったと感じます。
先ほど解説した「もったいないと言われる理由」は、実際に転職してみて一定の納得感がありました。
公務員からの転職に向いている人は「目的が明確な人」
公務員からの転職に向いている人は「明確に転職の目的がある人」です。
たとえば、
- 働きたい業界・職種がある
- 家族との時間を大事にしたいからフルリモートで働きたい
- 安定した収入より今現在の給料を上げたい
などです。
とはいえ、実際に「転職しよう」と決断するのは勇気がいりますよね(実体験)。
次で紹介する「気軽な情報収集」からスタートしてみてください。
転職目的が明確な場合は情報収集から始めてみよう
公務員からの転職目的がはっきりしている人は、まず「とりあえず情報を集めてみる」がおすすめです。
情報収集のやり方は、自分がやりやすい形で良いと思います。
転職イベントへの参加も一つの手ですが「転職すると完全に決めたわけではないから、なんだか気が引ける」という人もいるでしょう。
私のおすすめは、インターネットで「とにかくたくさん興味のある単語を検索してみる」です。
私が転職を考えた当時、興味のあった単語(「新事業」「プロジェクト」「企画」「運営」「販促」「地域」など)を調べるところから始めました。
単語に一貫性はなく、思いついたものでどんどん調べていくイメージです。
すると「この企業の名前知ってたけどこういう仕事もやってるんだ」という発見が、思いのほかありました。
これは私の場合ですが、公務員として働いていると「意外と企業のことを知らないんだなぁ」と実感したエピソードです。
そして、最終的に「ここで働きたい」という企業を見つけたため、転職を決断しました。
「とりあえず公務員を辞めたい」と感じている場合は慎重な検討を
「やりたい仕事があるわけではないけれど、とりあえず公務員から転職したい」と考えている人の判断は、慎重にするのがおすすめです。
なぜなら、前半で解説した「公務員からの転職がもったいないと言われる3つの理由」を実感する可能性が高く、後悔につながりやすいからです。
そのため「とりあえず公務員を辞めたい」と悩んでいる人は、まず「辞めたい理由」に向き合ってみるのが良いと思います。
もし「仕事内容がおもしろくない」と感じている人は、先ほど紹介したインターネットでの情報収集をしてみるのも一案です。
気軽な情報収集から始めて、自分の興味がわく仕事を探ってみてください。
転職したい理由に人間関係の悩みがあるときの第一歩
公務員から転職したい理由に人間関係の悩みがある場合は、まず上司や同僚に相談するのがおすすめです。
人事異動で解決できる余地があるかどうかなど、検討してみてくださいね。
直属の上司や所属課員との関係に悩んでいる場合は、人事担当者への相談も一案です。
ですが、もし「同じ組織の人には相談できない…」と悩んでいる人がいる場合は、外部機関の相談窓口もあります。
たとえば、厚生労働省は、地方公務員向け相談窓口を設けています。国家公務員の場合は人事院の相談窓口があります。
また、国家公務員だと各省庁ごとで勤務環境の相談窓口を設けている場合があるので、ご自身の省庁を調べてみてください。※連絡先は一般のホームページではなくイントラにあると思われます。
定期的な人事異動で環境が変わるのは、公務員の働きやすい面だと私は感じています。
つらいときは、こうした相談窓口を活用するのも一つの手です。
また、私への問い合わせも大歓迎です!お問い合わせフォームからいつでもご連絡ください。
公務員からの転職が「もったいないか」の判断は自分次第
私の場合、公務員からの転職がもったいない理由としてよく言われている「収入の安定性」や「休みの取りやすさ」は、ほかのメリットでカバーできていたと感じます。
一方で、人によっては「やはり公務員の方が合っている」場合もあるでしょう。
転職の判断で大切なのは、一般論の「もったいない」ではなく、自分のやりたい仕事や理想の働き方が叶っているかどうかだと感じます。
この記事が、公務員を辞めるかどうか悩んでいる方にとって、納得いく選択を考えるヒントになると嬉しいです!




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